KANDA SQUARE

神田スクエア（KANDA SQUARE）

神田スクエアは、東京都千代田区神田錦町に位置する複合型施設です。この施設は、東京電機大学神田キャンパスと神田警察署跡地を統合した再開発プロジェクトの一環として整備されました。事業主は住友商事であり、同社にとって過去最大規模の不動産事業の一つとなっています。神田エリアにおいてはフラッグシップと言える位置づけです。

この建物は2020年2月に完成しましたが、一部飲食店の開業が遅れ、全面的なオープンは同年の9月4日となりました。デザインは「錦町」をテーマにしており、錦織物をモチーフとした外観や内装が特徴です。特に高層部には、経糸と緯糸を模した庇が施され、奥行き感のある外観だけでなく、日射を70%遮ることで外部からの熱負荷も低減されています。

フロアの構成

1階は、和の雰囲気を意識した商業フロアとして設計されています。2階には、約450平方メートルの多目的ホール「KANDA SQUARE HALL」があり、音楽ライブや展示会、講演会など多様な用途に対応しています。また、3階には小規模な約200平方メートルのホール「KANDA SQUARE ROOM」と4室の貸し会議室「KANDA SQUARE CONFERENCE」が整備されています。

建物の4階を挟み、5階から最上階までは、1フロア最大約2,950平方メートルのオフィススペースが設けられています。さらに、BCP（事業継続計画）対策として2階床下に免震層を設けた「中間層免震構造」を採用し、また非常用発電機も設置されています。これにより中圧ガスと重油を利用し、最大15日間の稼働が可能です。この発電機は、東京電力グループが提供する「プレミアムグリッドサービス」により、周辺施設への電力供給も可能となっています。

敷地内の環境

神田スクエア内には、1300本の植樹や水景、ワイヤーアートによる動物のモニュメントなどが設けられた広場が整備されています。この広場は2000平方メートル以上の広さを持ち、誰でも利用できるオープンスペースとして開放されています。Wi-Fi環境や電源コンセントも整備されており、様々なイベントにも対応可能な空間となっています。

主なテナント

神田スクエアには多くの企業が入居しています。特に任天堂関連会社や他の多国籍企業がオフィスを構えており、東京支店や本社、スタジオなどが集結しています。また、1階の飲食エリアには様々な飲食店が軒を連ねており、タリーズコーヒーや地元の専門店などが利用できます。

このように、神田スクエアはオフィスや商業施設、イベントスペースが一体となった複合施設として多様な利用者に対応しており、東京に新しい文化発信の場を提供しています。私たちの生活に寄与する様々な機能が備わったこの施設は、今後も地域の中心的存在として多くの人々に親しまれることでしょう。

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